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ある弾き語りピアニストの話その2

  • 執筆者の写真: 浩 皆川
    浩 皆川
  • 2021年5月31日
  • 読了時間: 2分

私が特に興味を持ったのは半音階と全音音階の話であった! 特に全音音階は天井がない落ち着くところがない! そのような話であったと思う。 私はその時まず第1に浮かんだのはワーグナーであった。 ワーグナーの曲でまず二人の指揮者が同じ曲の音階のところで心臓麻痺で死亡しているという事実である。 随分昔の本の中でそれを読んで不思議に思っていた記憶がある。 今ネットで調べてもなかなか出てこない。彼女の語りから私の記憶がよみがえり繋がったように思われた。 おそらく呼吸の間隙に何かが忍び寄ったのではないかと思われる。 人は言葉と自己が結びついた時に喜びに変わる。 学んだことを役立てるあるいは認識できたということは根拠はないが確信がもてるとき、あるいは芽生えたときである。 概念理念が自分の中で熟成されて体感的な喜び感銘や感動いわゆる感応することによって自分と結びついた時に合点がいき目から鱗が落ちる。 いわゆるフローの状態、三昧の状態の世界に近づくということに他ならない。 少なくともその場に二人以上の人あるいは魂の存在がなければ形態形成は実現しない! 心と身体が一体化するということは 意識が高位にのぼり それが実用的にも役に立っていることである。 芸術の世界では類い稀な技術を習得した時あるい限界点を超えた時に 技術の奥にある素晴らしいシステムが働きだしそれは忘れることのない体得されたものとして 脳にそして全身の細胞に記憶される。 彼女は弾き語りの世界において何時でも自由自在にフローの状態に入れる人のような気がする。 少なくともこのようなコロナの世界においても自分を研鑽すること忘れずに 文化遺産のある場所を選んで一人で 心と思考を練っている。 つまり芸術への感性と言葉を通じて 知性が泉のように湧き上がって来ているのかもしれない。 動物たちや自然の中で微睡み ある日 その高みに到達したのであろう! それを感じさせないように控えめに 振る舞い淡々と 軽快なタッチで 類いまれな息遣いで 演奏し歌っている彼女は 達人の階段を昇って いることは確かなことなのである。 この章おわり

 
 
 

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